プロジェクト計画書 「4章 プロジェクトの範囲」

プロジェクト計画書には、必ずそのプロジェクトのスコープを記載する。スコープといっても、複数の観点があるので、それらのネタをまとめる。

 

4章 プロジェクトの範囲

プロジェクトの活動範囲を明確にする。自身の経験だと思いつくのは以下の観点だ。
・プログラムの全体像と本プロジェクトの位置づけ
・業務の範囲
・システムの範囲
・このプロジェクトの[企画]→[システム開発(本プロジェクト)]→[運用]という時間軸

 

1.プロジェクトの全体像

全体像としては、他のプロジェクトととの関係性、本プロジェクトの全体フェーズ(プロジェクトの各工程ではない)について示し、その中で本プロジェクトの位置づけを表す

 

1. プログラムと本プロジェクトの位置づけ

・プログラムの一つのプロジェクトととして位置付けられる場合には、プログラムの全体像と本プロジェクトの位置づけを記載する。
・単独のプロジェクトの場合はこの記載は不要

例:

本プロジェクトは、複数のプロジェクトと前後関係や並行関係がある。本プロジェクトの位置づけを図-XXに示す。

 

補足:
・企画フェーズの成果物(企画書など)から引用すればよい。特に考えて作図する必要はない。

 

2.フェーズ

前述したが、システム開発のプロジェクトは、”[企画フェーズ]→[システム開発フェーズ]→[運用フェーズ]”という流れになる場合が多い(と思っている。)。ここでは、このプロジェクトの前後関係を示し、それぞれのフェーズでどのような取り組みを行うのかを述べている。[企画フェーズ]で本プロジェクトの前にどんなことを整理してきたのか、「運用フェーズ」では何を行うのかを整理することにより、本プロジェクトで実施すべきことが見えてくる。

例:

本プロジェクトは、立ち上がる前に、「企画フェーズ」として業務やシステムの現状調査やあるべき姿について議論、整理されている。また、本プロジェクトにかかわるコストやリスクについても実現性、妥当性を十分に検討し、開発の内容もある程度決定したうえでプロジェクトの立ち上げに至っている。また、本プロジェクトが完了後は、XXXシステムをリリース後の20XX~20XXまで、健全かつ効率的に運用していかなければならない(「運用フェーズ」)。
このように、本プロジェクトは、「企画フェーズ」と「運用フェーズ」との間に位置付けられる。本プロジェクトを完了するためには、本プロジェクトの前後関係を認識し、背景と目的を理解し、また、最適な運用フェーズの運営を踏まえた内容にしなければならない。
ここでは、「企画フェーズ」と「運用フェーズ」の取り組みや成果物を示す。本プロジェクトの取り組みや成果物については、本書に詳細をまとめるものであるため本書を参照すること。

企画フェーズ 開発フェーズ

(本プロジェクト)

運用フェーズ
目的 プロジェクト立ち上げの必要性及び妥当性の精査、ベンダー選定、稟議 次期システムの構築テスト及び切替え。「目的と背景」参照  次期システムの運用・保守
概要 ・業務、システムの現状調査
とあるべき姿の検討
・開発ベンダー選定
・企画書作成
・稟議
・要件定義
・開発・テスト
・移行
・運用計画・運用設計
・教育・引継ぎ
・窓口対応
・運用・保守
・定期報告
・追加開発
・現行システム廃棄
主な成果物 ・現状の業務調査
・現状のシステム調査
・RFI/RFP(/提案書)
・ベンダー評価シート
・企画書
・契約書
・プロジェクト計画書
・要件定義書
・基本設計書、詳細設計書
・テスト計画書、テスト仕様書
・移行計画書/移行手順書・運用計画書、運用設計書
・教育資料
・各種管理シート
・サービス利用実績
・月次報告
期間 20XX年X月~20XX年X月 20XX年X月~20XX年X月 20XX年X月~20XX年X月

 

補足:
・ここで整理したもの(「例:」の「開発フェーズ」の列)を、計画として具体的に何を実施してどんな成果物を作成する予定なのかを、プロジェクト計画書で掘り下げていく。掘り下げるにしたがって、やるべきことが見えてくるかもしれないし、自フェーズでも良いのでは?という結論になるかもしれない。計画というものは、進めるにしたがって最適化されていく

 

2.業務の範囲

・業務の全体像と今回のプロジェクトでかかわる業務の範囲。
・必須ではなく必要であれば記載すればよい。

例:
<XXX業務全体像>

 

補足:
・企画フェーズの成果物(企画書など)から引用すればよい。特に考えて作図する必要はない。
 

3.システムの範囲

・システム全体に対して本プロジェクトではどの範囲をカバーするのかを図示する
・どのシステムを開発するのか、どのシステム(周辺システム)に影響があるのかを分かるようにしたい

例:
システム全体像と周辺システムの全体像は下記の通り

 

参考:
・これはシステムを全体的に理解している人に作成してもらうのが良い。もしくは、関係者を集めて影響のありそうな周辺システムを洗い出すようなMTGを開催し意見をもらおう。PM/PMOだけでは整理できないので、周辺システムの管理者も巻き込んで影響のあるシステムと具体的な影響と対応方針について整理を進めよう。

 

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