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プロジェクト管理の仕事とは?(概要編)

筆者はプロジェクト管理の仕事をしているのですが、プロジェクト管理って(経験ベースで)どんな仕事なのかを説明したいと思います。プロジェクトといっても、世の中にはいろいろなプロジェクトがあります。ここでいうプロジェクト管理とは、所謂、IT関連におけるシステム更改、DX化などのPM/PMO関連のお仕事だと思ってください。PMBOK(ピンボック)というプロジェクトの知識体系があるのですがそれに沿って書いても面白くないので、経験者の意見としてご参考になればと思います。

 

プロジェクト管理の仕事

プロジェクト管理の仕事を大まかに4つに分けて整理してみました。筆者が経験した限りではなんとなく以下のような感じです。

① 計画策定

② 推進/コントロール

③ 管理作業

④ 報告

以下でそれぞれどんな作業をするのか具体例を書いてみましたのでご参考にどうぞ。

①計画策定

プロジェクト開始前もしくは開始直後には、プロジェクトの全体像をまとめたプロジェクト計画書を作成します。また、プロジェクトには設計、構築、テスト、移行などのフェーズがあり、特にテストや移行のフェーズでは様々な関係者と連携して作業を進めるため個別に計画書を作成します。

 

これら以外にも様々な計画書がありますが、どのような計画を策定するのかはプロジェクト計画書や各フェーズでの計画書にて明確にします。計画書には、目的、方針、前提と制約、実施内容、スケジュール、体制と役割などの全体像を書きます。フォームやファイル形式は、プロジェクト現場で規定されていることが多いですが、過去の計画書をベースに作り替えることもよくあります。反対にゼロから作るケースもあります(過去の計画書の完成度が高くなくて作り替えたほうが良いと判断したこともあります)。

 

計画策定では、計画書を作成する作業のほかにも、計画内容整理のための関係者からの意見収集、作成後の上位層へのレビュー、プロジェクト内各チームへの計画の説明などが必要になります。プロジェクト計画書は、システム開発を請け負う企業側(”開発側”と呼ぶことが多い)にとっては、責任範囲を明示するものであり非常に大事ですので、しっかりと内部の上位層と認識合わせをしなければなりません。

 

②推進

計画の次には何をしなければならないでしょうか。計画書には目標や役割など、進めていくうえで大まかなことは書かれていますが、実際の作業やアクションについては書かれていませんのでWBS(Work Breakdown Structure)を作成して作業を詳細化します。また、WBS作成のほかにも、プロジェクト運営の仕組みづくりや必要な調整を行う必要があります。

 

プロジェクト管理側の仕事としては、提出物(計画書、WBS、週次報告書等)のフォーム作成と展開、作業フォルダや成果物の格納フォルダの設置、コミュニケーション基盤(例えば、Teams等のチャット開設、プロジェクト専用のホームページ作成、会議体検討)の構築と展開など、プロジェクト運営を円滑に行えるように運営の仕組みづくりを行います。また、今後これらを運用する中で使いづらい部分がでてくれば随時改善していきます。

 

それから、フェーズによっては調整が必要になります。例えば、結合テスト、システムテスト、総合テストなどは、複数のチームが連携してテストを行います。テスト内容を整理して、どのタイミングで何を検証するのかなどの段取りを細かく詳細化し、関係者を集めて認識合わせをしなければなりません。

 

③管理作業

管理作業では、週次報告に向けてプロジェクトの進捗や課題等の状況をできるだけ詳細に把握し、遅延しているタスクがあれば具体的な対策を明確にします。

 

プロジェクト管理側では、毎週、プロジェクトの各チームから週次報告やWBSを収集して、それらをまとめた週次進捗報告書を作成します。

 

進捗報告では、遅延しているタスクがあれば、リカバリ方法が明記されているかをチェックします(明記されていなければ再提出を依頼します)。報告は状況をできるだけ数値化しなければなりません。細かく作業の状況を管理している現場では、いろいろと数値のつじつま合わせに時間を取られることも多いです(例えば、経理や在庫管理のような仕事で”金額や数が合わない”といった現象と似たようなものです)。

 

課題報告では、課題の優先度が適切に設定されているか、優先度が高い順に対策が進んでいるか、そもそも課題に対する目標と解決のステップが妥当かなどをチェックします。対策が進んでいない場合は、関係者を招集し協議する場を設けるなどの解決までの推進を支援します。

 

上記は進捗管理、課題管理について説明しましたが、他にリスク管理、変更管理、品質管理などがあります。

 

④報告

プロジェクトでは、週次報告、ステコミ報告、最終報告など、プロジェクトの節々での状況報告をする必要があります。週次報告については③で説明た要領で報告をしますが、ステコミ報告(フェーズが変わるタイミングで実施することが多いお偉い様向けの報告)の内容は簡単に言うと「計画通りに進んでいるか」、「次のステップの予定は計画通りに始められそうか」の2点をベースに、計画が見直された部分、そのフェーズ完了時の進捗状況もしくは見込み(概要)、重要性の高い課題の状況、今見えているリスク、などを報告します。特に上位層に見せる場合には、見せ方というものに神経を使います。状況をそのまま報告すればよいというものではないということです(この話は別途書きます)

 

筆者としては、週次報告は③に該当するのですが、ステコミと最終報告はこれとは別扱いにしたいですね。実際に③の仕事はプロジェクト管理経験が浅い方が担当される場合が多く、ステコミや最終報告はPMが行う場合が多いです。

 

 

さて、筆者が経験したプロジェクト管理の仕事の全体像を一例として書いてみましたが、プロジェクト管理の外観は伝ったでしょうか。他にも、人材や物品の調達、人員教育、環境構築といったプロジェクトの運営に関わることは、プロジェクト管理の仕事です。エンジニア(IT技術の仕事)の仕事というイメージとは少々異なるかもしれません。ただ、これらの仕事エンジニアとしても経験する仕事ですので、エンジニアだからといって無関係ではありません。

筆者は①、②、④あたりによくかかわります。正直、③はあまりやりたくないですね。面白くないので・・・

 

今回はこの辺で。

今後は実際の現場での活動の様子についても語っていきたいと思います。あとは、フリーランス(個人事業主)としての活動も書いてみましょうか。

 

 

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